凡人エリックの blog

いちこくみん「エリック」の思いを伝える場

日本には多様性が求められている。昨日の石川優実さん「#KuToo」をよむ会は非常に有意義だった!

 

最近日本はどうも自由度がなく、多様性が求められていると思う。
例えば、ヒール着用や女性の眼鏡禁止などをはじめとする服装などの強制。
結婚する際、夫婦同姓が望ましく思われる。
他にもいろいろあるが、最近はこの2つが象徴的に思える。

 

先日、国会において国民民主党玉木雄一郎代表が選択的夫婦別姓について話していたところ、突然「だったら結婚するな!」という心ないヤジが飛んだ。ヤジの主は自民党杉田水脈氏といわれている。

 

だが今となっては夫婦同姓にこだわらない人が増えている。むしろ今回の騒動をきっかけに夫婦同姓にこそ違和感を感じる人が増えていくのではないだろうか。同じ自民党からは某大臣が「子供を最低3人は産め」という発言(失言)があったのに、それと逆行してどうするのか?このままでは少子化の解消が遠のくのみ。

 

さて次はヒールについてだが、私は昨日、石川優実さんの「#KuToo」をよむ会に参加させていただいた。石川優実さんと切通理作氏によるトークイベントだったが、切通氏のトークは深みがあり、人を引き付けるようなところが感じられた。そして石川さんは初期のグラビア時代の性被害の苦しみ、以前おとなしめにしていたところから真剣に怒るようになるまでの変遷、フェミニズムジェンダーに対する意識が変わり真剣に学んでいることなどを聞かせてもらった。そして「クソリプは観念、賛同はファクト」という切通氏の言葉が強く印象に残った。

 

#KuToo に対する間違った理解がすっかり凝り固まり、それが石川さんや #KuToo に対する中傷・クソリプとなっていった。石川さんは #KuToo を通じて、「ヒールがダメな人が他の靴で働く権利を与えてくれ」「男性と同じようなぺったんこ靴で働かせてくれ」と訴えてきた。クソリプの中で多かった「ヒール否定」ではないのだ。最近は #KuToo が知れ渡ってきただけに、最近のクソリプはある程度理解した上での悪質な印象操作系が多いが、逆にまだ理解しておらず、固定観念だけで叩く人もいる。
私に言わせれば、文句があるならせめて #KuToo のことをある程度理解できてからにしてくれといいたい。

 

もう一つ、 #KuToo は単なるヒールによる安全衛生面やケガなどの不安だけでなく、女性だけがヒールを強制されることが性差別という意味合いも含まれる。そして最近は女性に対する眼鏡禁止令も出ている企業がある。本にも書いてあったことだが、企業側が女性に対して見た目の美しさを求めているのだろう。

 

また、我慢や教育についての話もあった。要は「みんなが我慢してやってるのだからお前もやれ」というようなことであり、そういう教育が日本では定着しているのが問題。私に言わせればこれこそ同調圧力の一種だと思った。

 

とはいえ雇用側は労働者の安全を守ることが義務付けられている。だからこそ労働者には自分達の権利があり、それを使うことは可能。それでも労働者が権利を行使しないのは、雇用側がそういうことを教えないからだ。このままでは働き方改革どころか各々の企業にとってマイナスでしかない。

 

質疑応答で印象的だった話は、石川さんや #KuToo へのクソリプを流す人は、どうも新しい事や未知のものに脅威を感じて抵抗しているのではということ。確かに前例のない事については、リスクを感じるし、上の言うことを聞くのが絶対と教えられた人には受け入れがたいのだろう。だがこれこそが前述した切通氏による「クソリプは観念」ということだ。

 

また、この #KuToo の本は非常にまとまっていると切通氏が言っていたが、確かにその通りだと思う。振り返ってみると、
「服装における男女差」「ヒール着用など仕事上強制されることによる辛さ」「労働法や権利のこと」「日本の我慢教育」など幅広く取り上げられている。またそれに対するクソリプ集や賛同者コメント集に見る大衆の思いも。非常に勉強になる一冊だろう。

私としても昨日のトークイベントは非常に有意義だった。

 

日本社会は「変化を恐れる」傾向がある。そしてそこで見られるのは、今まであったものを「否定するのか」ということ。だがこれは違う。今までにあった選択肢に新たな選択肢を加えればいいだけのこと。


現に #KuToo は、ヒールを否定してはいない。好きな人は履き続ければいい。
他にも選択的夫婦別姓についても、必ずしも同姓にしなければならないわけではなく、本人の判断に任せればいいだけのこと。要は自分の価値観が壊されたり、否定される気がして恐れているのだろう。だが決して否定ではないのだ。望むならば、新しい選択肢に乗っかってみればいいのでは。

 

これからは多様性が求められていく。自分が苦しいと思ったことは無理に我慢する必要はない。まして働き方改革を標榜するなら、身近なところから見直し、必要であれば声を上げてみよう。

 

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