凡人エリックの blog

いちこくみん「エリック」の思いを伝える場

激動の2019年もいよいよ終わり。それにしても・・・どうなっているんだ日本!?

 

いよいよ2019年もあと2日で終わる。本当に今年は元号が「令和」に変わったり、選挙が統一地方選参院選と重なるなど色々あった。私自身も今年から本気で政治を見て声を上げることにしたため、激動の1年だったと思う。

 

それにしても・・・どうなっているんだ日本!?

 

今年は元号が変わった節目の年にも関わらずネガティブな話が明らかに多かった。特に自分が関わろうと思った政治関連で。

 

思えば今の安倍晋三政権はもう丸7年になったが、不祥事や問題続きだった。中でも今年は日本社会のあり方すら問われるほど酷いレベルだ。

 

●勤労統計偽装問題発覚
●水泳の池江璃花子選手の白血病に対して「がっかり」発言した桜田義孝氏を皮切りに失言・暴言が目立った
辺野古県民投票で工事反対が7割強にも関わらず、民意無視の工事強行
東京新聞望月衣塑子記者を狙い撃ちにした文書提出など、相次ぐ言論統制・メディアコントロールとメディア上層部の屈服・忖度
北方領土問題難航、それに伴い外交青書での「北方四島は日本に帰属」を削除
丸山穂高氏による北方領土竹島を巡っての戦争発言
年金問題での老後2000万円自助要求、それに伴う金融庁からの報告書に対する麻生太郎財務大臣の受け取り拒否
参院選における安倍政権の横暴ぶり(不倫推奨発言、ヤジを発した市民への警察強制拘束、長崎豪雨よりも秋田県選挙応援優先 など)
参院選与党勝利も、自民党単独過半数割れ&10議席減/改憲勢力2/3に届かず/投票率は48.8%
●あいちトリエンナーレ8月企画展中止、10月に開催も補助金交付打ち切り
●相次ぐ献金問題など政治とカネの問題
●連続した巨大台風・大雨災害に対する政府のお粗末対応(消費税10%強行のため?)
●自国民や被災地よりも外国へのバラマキや大企業、政権に近い組織(吉本興業など)へのバラマキが目立つ
●消費税10%になり、案の定消費低迷
●大学入試民間試験で大きな欠陥が露呈、萩生田光一文科相による「身の丈」発言
●台風被害そっちのけの内閣改造にも関わらず菅原一秀河井克行の2閣僚が不祥事でスピード辞任
桜を見る会問題で、税金私物化・公職選挙法違反・政治資金規正法違反・公文書管理法違反の疑い
ジェンダーギャップ指数で日本は対象153か国中121位と過去最低を更新
●司法・警察の政権関連での逮捕/起訴判断への疑問(伊藤詩織さん事件での山口敬之氏、池袋暴走母子死亡事故での飯塚幸三氏などの上級国民贔屓から)
●IR汚職事件で秋元司議員が収賄容疑で逮捕
自衛隊の中東地域派遣を閣議決定
●日米FTAへの不安

 

主なところでこれだけの問題や不祥事が発生。これは少なくとも戦後の政権ではありえないほどだ。かつての「疑惑の総合商社」どころではない。しかも2018年までの6年間ですら似たような不祥事や問題が多かった。

 

だが今年は上記に述べたように、とても1年では収まらない規模のスキャンダラスな年だったのではないか。上記のような政治での問題が立て続けに発生すると、もはや政治・社会の腐敗としか思えない。特に政権与党や改憲勢力による問題が目立った。言い換えれば、憲法改正したら日本中がさらに混沌に向かう危険性を秘めていると証明したようなもの。もちろん憲法改正には反対するしかない。

 

傾向としては、「失言・暴言」「言論弾圧」「国民生活無視」「経済政策の失敗」「外交の失敗」「政治家のモラル低下」が見られる。逆に言えばこれといっていいところが見られない。特に国民生活や被災地復興よりも外国や大企業、吉本興業へのバラマキを優先するのは言語道断。長期政権による安定とは程遠い。それでも国民からの批判がまだ少ないのは、やはり安倍政権がメディア・司法・検察を制圧して批判を封じ、表面上安定しているように見えただけの事。実情は相当腐敗していたのだ。

 

一方でいい話題もあるにはあった。ラグビーW杯の日本開催及び日本代表のベスト8、女子ゴルフの「しぶこ」こと渋野日向子フィーバー、山本太郎氏の「れいわ新選組」フィーバー、伊藤詩織さん勝訴、石川優実さん主導の#KuTooなどが思い浮かぶが、ラグビー以外は賛否両論あり、熱狂ファン限定な気がする。伊藤詩織さん勝訴については、世の女性達にとっては勇気づけられる話だが、TVではあまり放送されてなかった。そう考えると、まだTVを中心としたメディアの大半は政権の顔色を窺う忖度報道が散見されている印象。

 

twitter.com

 

twitter.com

 

本来元号が変われば、気持ちがリフレッシュされ、悪い空気を吹き飛ばすような出来事があってもおかしくないはず。政権を倒せなくても、もう少し前向きなムードが生まれて然るべきだ。それが見られなかったのは、国民達が「不都合と向き合わない」「同調圧力に屈する」「政治離れ/無関心」「善悪の区別がつかないなどモラル低下」「思考停止」状態になってしまったからだと思う。いや、危機感を持っていた国民も少なからずいただろうが、最終的にはこうした悪しき状態に流されてしまったのが現実。

 

これでは権力者が国民をコントロールする為に大衆扇動するのは簡単。まして歴代政権では考えられない程、あらゆるものをコントロールしているのだから。だが現状自分の生活に支障がないと思っていたら、後で取り返しのつかないことになりかねない。

 

例えば消費税について、今のうちから不満を表示しないとすぐにでも10%から15%くらいに引き上げられてもおかしくない。安倍首相は参院選の際、「今秋消費税10%にしたら、その後10年間は引き上げない予定」と言っていたが、これは選挙向けパフォーマンスに過ぎない。安心していたら10年後には20%以上もありうる。何より消費税は「上がるのが当然」と思い込む必要はない。

 

もう一つの問題である憲法改正も今から反対しないと後で後悔する。安倍首相は自衛隊の位置づけだけを強調しているが、憲法改正の中で危険なのは「公益及び公の秩序」「緊急事態条項」だ。
「公益及び公の秩序」については、自民党改正草案における「第三章 国民の権利及び義務」のところで、「公共の福祉」の部分を「公益及び公の秩序」と変えている。「国民の権利」を「公」にあたる権力者の利益、秩序のために制限する内容への転換である。要は「国民の権利を保障する憲法」から「国家の権利に国民を従わせる憲法」に転換させるということだ。
「緊急事態条項」についてはもっと危険だ。権限が内閣に集中され、「内閣独裁が可能」「選挙がなくなる」「政府批判禁止、批判すれば処分される」「警察に現場でも処分できる権限が与えられる」「兵務を女性や幼児にも強制できる」ようになっているからだ。しかも災害や戦争などでなくとも、些細な事を口実にして国民を従わせることが可能。

 

f:id:Erick_2019:20191229203137j:plain

 

安倍政権が憲法改正を急いでいるのはまさにこれが理由だ。執拗に続く嫌韓PRも抑止力を得た上で、あわよくば戦争できる国にしたいという現れ。だがこの憲法改正は先述したように非常に危険で、絶対に阻止しなければならない。そういう意味では、野党の桜を見る会問題での必死な追及は、単なる疑惑解明のためだけでなく、改憲議論に歯止めをかけたという功績もある。これでもなお「安倍政権>野党」「改憲すべきだ」と思うなら、「どうなっているんだ?」と叫びたくなる話。冷静に考え直すべきだ。

 

せめて来年こそは日本全国で安倍政権に「No」を突き付け、8年ぶりにまともな日本に戻そうではないか。