凡人エリックの blog

いちこくみん「エリック」の思いを伝える場

長年君臨してきた自民党。私が彼らの政治を受け入れられない理由。

日本の政治においては、長きにわたって自民党が政権与党として君臨し、政権運営してきた。2009年夏の衆院選では民主党(当時)に敗れて政権交代となったが、3年後の2012年冬の衆院選では自民党がリベンジし、再び自民党が政権与党となった。そこから8年が経過したが、やはり私は彼らの政治を受け入れられないと再確認できた。

 

さて、私なりに自民党について思ったこと、認識してきたことをざっと時系列的に述べてみたい。

 

バブル崩壊期まで


当時まだ子供だっただけに政治などほとんどわからない中、「日本=中曽根康弘元首相」のイメージが強く、政治では自民党が全てと思っていた。そして日本はバブルの時までは先進国に相応しくずっと経済など成長していて好感が持てた。

 

バブル崩壊小泉純一郎政権開始(2001年ごろ)まで

 

この時はまだ学生で、ニュースを見るとサラリーマンたちは色々大変と聞いていたが、個人的にはあまり実感はなかった。1989年には消費税が3%、97年には5%となり、導入(引き上げ)直後は買い物で余分に支払うのに戸惑ったこともあったが、不本意ながらもやがて慣れていった。ただ1997年の後半に山一證券が破綻したこと、1999年にカルロス・ゴーン氏が乗り込んできた日産自動車で非情な大規模リストラがあったことは、大学卒業後、社会人駆け出しだった頃の私も非常に驚いた。
この時代、経済面が深刻でも不思議と今ほど自民党に対して不満があったわけではないが、少なくとも選挙では現在に至るまで自民党に投票したことはなかった。

 

・小泉フィーバー政権~2009年衆院選政権交代まで


2001年から小泉純一郎政権が始まると、景気が特によくなったわけではないが、日本の空気が何か盛り上がったように感じた。当初は2002年にサッカーW杯日韓大会が開催され、それに向けての事と思ったが、後にポピュリズム全開の政治をしていたからだと認識。私の記憶・感覚ではこの時期から民主党が本格的に自民党に対抗するようになったイメージだが、小泉フィーバーの前には到底歯が立たなかった。
小泉氏が退陣した後は、安倍晋三氏(第1次)、福田康夫氏、麻生太郎氏と首相が続くも、いずれも1年程度で代わり、麻生政権時の2009年には衆院選民主党に惨敗して下野することに。さすがに小泉政権後は不祥事・失言などが目立ち、それまでのような「何となく」ではなく、「明らかに」支持・投票には値しないと確信した。

 

旧民主党政権時


鳩山由紀夫氏の下で政権運営なされた旧民主党政権は最初の3か月はまだしも、2010年になると小沢一郎氏を筆頭に強烈なバッシングを受けるようになった。そして同年6月には鳩山氏が辞任し、菅直人氏が首相となる。だが直後の参院選では、菅元首相による「消費税10%」発言が引き金となって惨敗し、ねじれ政治に。
2011年3月11日には東日本大震災発生。当時菅元首相を筆頭に旧民主党政権は被災地救助や復興支援などで非常に苦労したが、この時期自民党は協力姿勢が見られず、一部メディアと共に旧民主党を貶める発言が散見された。震災前も含め、当時野党だった自民党はとにかく民主党の足を引っ張ることが多かった印象。そして2012年には有権者からの不満がピークになり、野田佳彦元首相率いる民主党は同年衆院選で惨敗し、政権を奪われた。思えばここから「安倍政治」が始まったものだ。

 

・第2次安倍政権以降、現在まで


2012年冬から第2次安倍政権が始まり、当時はまだ政治無関心で知識もろくにないなりに、消費税増税と徴兵制が度々囁かれ、それだけで自民党が受け入れられないと思った。徴兵制については、12年に制定された自民党憲法改正草案での9条改正から出てきた話と認識。そして2015年夏には安保法制の強行採決。ここからは安倍政権のやりたい放題になっていった。
特に2017年からは「モリカケ桜」、つまり森友学園問題・加計学園問題・桜を見る会問題などのスキャンダルが目立った。国会では野党からの厳しい質疑・追及を受けるも、安倍晋三首相得意の「安倍話法」「ご飯論法」「時間稼ぎ」でとことんかわし続けた。同時にメディアコントロールして、政権が不利にならないような小細工も目立った。
2020年には未曾有の新型ウイルス「コロナウイルス」の感染が世界的に拡大。そうした中、日本政府は疑惑封じや不要不急法案成立を優先、アベノマスクやGoTo事業に代表される大企業・富裕層贔屓の利益誘導に勤しみ、コロナ対策はお粗末。8月末には安倍首相が辞任するも、後任の菅義偉首相は「安倍政治の継承」を明言。こちらもやはりコロナ対策はお粗末なまま、利権優先。安倍政権時代に続き国会軽視。9月就任時の支持率は70%も、3か月後の12月には40%と30%も急落。これでは菅首相就任当初の「前例踏襲・既得権益の打破」など到底望めない。

 

こうして振り返ると、自民党政治のキーワードは、


「利権優先」
「大企業・富裕層贔屓」
「不祥事や失言、嘘があっても、メディアの擁護報道などで安泰」
「忖度政治」
「誠実さ<ポピュリズム
「国会軽視・冒涜」

 

これではどんなに長く政権与党に君臨していても、彼らの政治は受け入れられない。本当の意味で彼らを支持するのは大企業・富裕層など利権のおこぼれにあずかれる少数のみ。実際選挙でも自民党に投票するのは2割前後。公明党と維新の会を合わせて何とか3割なのも必然。

 

そんな自民党の政治にピリオドを打ちたいなら、今まで選挙に行かなった有権者が投票に行く必要がある。ちなみに直近の19年参院選では51%が無投票。彼らだって心から自民党政治に満足しているわけではない。せめて2021年のうちには行われる予定の衆院選では、自民党公明党・維新の会以外の野党に投票してみようではないか。投票は無料なのだから。

 

 

 

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